眠っていたIphone 3Gを改造して中国通SIMを使う


 

購入前に3G-SIMと書いてあったのは確認していたが使用できるのか心配だったことがある。それは上海にいた時使っていた2009年製ノキアのSimフリー対応携帯である。しかし、これは第2世代(2G)GMS規格であり、3Gには対応していないということである。品物が届いて早速Simを装着してみたが・・・やっぱり使えなかった。。

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ネットで探せば3GSIMフリー対応の端末は色々あるのだが1万前後と決して安い値段ではない。

しばらく考えて思いついたのがタンスの中で文鎮と化していた「I phone 3G」である。

と、いうわけで今回はiphoneの買い替えによって眠っていた「iphone 3GをSIMロック解除して中国の携帯番号を使用する」の巻き。(備忘録も兼ねて)

※この内容はI phone 3Gと3GS前期(2011年33週までの機種)のみで可能な方法です

ますは改造に必要な下記ファイル2種をダウンロード

Redsn0w 0.9.14b2(ジャイルブレイク用ソフト)

iPhone3G iOS4.2.1(3Gの人) iPhone3GS iOS5.1.1(3GSの人)(I phoneのカスタムファームウェア)

※ここからの作業はI phoneのOSを改造するため、一度行うとAppleでのサポート(修理含め全てのこと)が受けられなくなります。したがって、実行にあたっては自己責任でおこなってください。勿論こちらでも責任はもてません。OSの改造(ジャイルブレイク=脱獄)については、サポートは受けられなくなりますが今のところ違法ではないという見解のようです。

iphone3Gの「設定」→「一般」→「情報」をみると現在のOS「バージョン」が わかるが、大体の人は最新のOSまでアップデートしているので、そうすると「バージョン」の部分が「4.2.1」となっている。そして一番下のモデムファームウェアの数字を見ると「05.15.04」。

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このモデムファームウェアというのは通信用プログラムのことで、OSが古いときには脱獄するとSIMフリーで通信出来たのだが、OSの更新と共にモデムも新しくなっていき、最新の状態ではSIMフリー通信が出来なくなってしまった。しかもiphoneは通常OSをダウングレードすることが出来ず、もしできてもモデムのバージョンは戻すことが出来なかった。そこで今回用意したソフトを使ってこの問題を解決する。

流れとしては最初の作業で脱獄してアプリの「Cydia」をインストールする事と、ベースバンドを「05.15.04」→「06.15.00」にダウングレードする。「06.15.00」だとGPS機能が使えないため、追加作業で「06.15.00」→「05.13.04」に下げる。これでGPSも復活する。最後に「Cydia」のアプリでSIMフリー化のアプリを入手して完了となる。

ベースバンドをダウングレード

1、iphoneの中身をバックアップ(脱獄するとiphoneのデータが消える為です)

2、Redsn0wを解凍してフォルダの中のRedsn0w.exeを右クリックして「管理者として実行」で起動

 

3、下段の「Extras」→「Select IPSW」→ダウンロードしたiPhone1.2_4.2.1_8C148~を選んで「開く」をクリック

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4、<Backで戻って上段の「Jailbreak」を選択。「install Cydia」「install ipad baseband」「enables battery percentage 」の3つがチェックしてある状態でNext をクリック。ちなみに後述の7で使う「Downgrade from iPad baseband」はinstall ipad basebandの下にある。

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5、ここで「DFU mode 」の準備を行う。まずiPhone 3GをPCに繋いで電源をOFFにする。

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6、next をクリックすると作業手順が表示されるので、その通りに行う。

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DFU mode手順

①電源ボタンを2秒押す。

②電源ボタンをそのまま押した状態でホールドボタンも押して10秒

③ホールドボタンは離さずに電源ボタンだけ離して15秒待つ。するとiPhone がDFU modeで起動するのでしばらく待つ。

これでベースバンド「06.15.00」の脱獄iPhone になり第一段階完了。

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7、先ほどの2〜3をもう一度行い4のチェックボックスを「Downgrade from iPad baseband」だけチェックされた状態にして次へ進み、5〜6を行う。再びDFU modeが起動してインストールが終わるとベースバンド「05.13.04」のiPhone が完成。

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SIMロック解除アプリを導入

1、iPhoneを無線LANにつなぎCydiaを起動。CydiaはRedsn0wで脱獄すると自動的にインストールされるアプリで、主な機能は脱獄用アプリを入手するための管理アプリである。(APP Storeみたいなもの)起動するとアップデートが始まり時間がしばらく掛かるので焦らず待つ。

2、アップグレードのダイアログが出たら真ん中のすべてをアップグレード(Complete Upgrade)を選んでおけばOK。途中でエラーガでたら無視する(Ignore (temporary))を選ぶと一時的に回避できるので、あとで個別にアップグレードしておく。

3、アップグレードが済んだらもう一度Cydiaを起動して右下の「検索」タブを選択。検索窓に「Ultrasn0w」と入力して検索したらUltrasn0wをタップして右上の「インストール」をタップしてインストールして完了。これで中国SIMが使えるようになりました。

4、再起動後に中国携帯SIMを装着して「設定」→「情報」で確認するとネットワークはSoftbankでキャリアは中国联通になっているはず。アンテナも立っているし、SNSの送受信も出来ました。GPSに関しても機能していました。

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